おおらかなフォルムと赤みを帯びた天然木の表情。沖縄在住の藤本健さんが作ったアカギの器の美しさに魅せられました。
健さんが大事にしていることは「余白」。
「成形後乾燥中に大きな歪みがでたり、割れが入ったり、元々穴が空いていたり……器の個性を使い手が自在に活かすことができる、そんな余白を残したいと思っています」。
ときには料理、ときには花のためであり、オブジェとしても味わい深い。
健さんと木の対話を感じさせる作品です。
料理家の松田美智子先生は、お料理だけでなく、心地よく美しい食卓を提案されています。今回はオーバル(楕円)の魅力をご紹介します。
スタッキングできるトレイは重ねれば、盛り台としても優秀です。
また、漆作家鎌田克慈さんと手掛けた乾漆の入れ子重は、シンプルなのになんともいえない優しいふくよかさを漂わせ、ぜひ持っていたいと思わせる漆器です。トークイベントでは乾漆の魅力にも触れます。
コラージュでアレンジされた襟のネックレス。画家池平撤兵氏とコラボ襟。Mymi
さんのバッグと、OFFICE BACTERIAのアクセサリーも。くすっと笑えるアイテム!
「あたたかいかたち、やさしいかたちを求めて 石やガラス、ブロンズを素材に制作してきました。作品たちが、手の届かないところに展示されるのではなく、ともに暮らしていく、家族や隣人のような存在であってほしいと願っています。 吉村貴子」
半透明のキャストガラスを素材に、柔らかな浮遊感を彫刻的なフォルムで表現しています。
たっぷりとした厚みを持ち、半透明に磨かれたガラスは、光と戯れるように
刻々と姿を変化させます。フォルムの輪郭は、光によって気体のように溶かされ、物質としての硬質なガラスは、ふくよかな光のかたちへと置き換わります。