おおらかなフォルムと赤みを帯びた天然木の表情。沖縄在住の藤本健さんが作ったアカギの器の美しさに魅せられました。
健さんが大事にしていることは「余白」。
「成形後乾燥中に大きな歪みがでたり、割れが入ったり、元々穴が空いていたり……器の個性を使い手が自在に活かすことができる、そんな余白を残したいと思っています」。
ときには料理、ときには花のためであり、オブジェとしても味わい深い。
健さんと木の対話を感じさせる作品です。
料理家の松田美智子先生は、お料理だけでなく、心地よく美しい食卓を提案されています。今回はオーバル(楕円)の魅力をご紹介します。
スタッキングできるトレイは重ねれば、盛り台としても優秀です。
また、漆作家鎌田克慈さんと手掛けた乾漆の入れ子重は、シンプルなのになんともいえない優しいふくよかさを漂わせ、ぜひ持っていたいと思わせる漆器です。トークイベントでは乾漆の魅力にも触れます。
コラージュでアレンジされた襟のネックレス。画家池平撤兵氏とコラボ襟。Mymi
さんのバッグと、OFFICE BACTERIAのアクセサリーも。くすっと笑えるアイテム!
「あたたかいかたち、やさしいかたちを求めて 石やガラス、ブロンズを素材に制作してきました。作品たちが、手の届かないところに展示されるのではなく、ともに暮らしていく、家族や隣人のような存在であってほしいと願っています。 吉村貴子」
半透明のキャストガラスを素材に、柔らかな浮遊感を彫刻的なフォルムで表現しています。
たっぷりとした厚みを持ち、半透明に磨かれたガラスは、光と戯れるように
刻々と姿を変化させます。フォルムの輪郭は、光によって気体のように溶かされ、物質としての硬質なガラスは、ふくよかな光のかたちへと置き換わります。
ワークショップ中のステキな映像をクリエーターの末吉理さんが作ってくれました!
◎第一部
https://vimeo.com/576692933/e18b0fafec
アトリエtentento鹿又広祐さんのWSは、こどもたち自身が自分で描ける最大限の丸を描き、さらに次々描いた丸に顔を作るというもの。
「あ〜っ」と声を出しながら丸を描いたり、もちろん伝えた通りなんかにならなくて、自由奔放な出来上がり。でもそれらは紛れなくその子らしさが滲み出ていました。
彫刻家西浦裕太さんは、クラシック曲のカルメンをみんなで聴いて、そこから想像した景色やシーンをそれぞれが描くというもの。
すぐ描いちゃう子や、なかなか進まない子もいるけれど、最終的には自分の中から導き出した風景が表れて、同じ曲を聴いてもみんな違って実にユニーク。
将来、カルメンを耳にしたとき、体験した自由さ、人と違っても全然オッケーということをふわっと思い出してくれたらいいなあ。
小さなアーティストプロジェクトに賛同してくださった
土器典美さんが快く場所を提供してくださり、現代アートのギャラリーDEE'S
HALLで。天井高く開放的でお庭まである空間で子どもたちものびのび!典美さんが見守る姿があつよさんみたい、笑
でも確かにワークショップ中も、あつよさんがいました。
小さなアーティスト展がとっても厚みを増していて、感謝と感激です。