毎年お楽しみのYokoニット。この冬もまた色遊び、形遊びの出会いがあることでしょう~。冬が楽しくなること間違いなし!
光を通すとまた別の表情をみせる磁器の照明。青銅器のようなテクスチャーの磁器。磁器土による鋳込み製法。飛松さんの静かで美しい世界です。
20(火)は19時からお話会をいたします。(無料・予約はワッツまで)
飛松さんより。
「今回の展示は、石膏型の使用毎の摩耗による物理的なマイナス作用と、鋳込まれたシェードのバリ(型と型の境界線)の成長やキズの隆起といったプラス作用との関係性を積極的に捉えた展示になります。
マイナスからプラスへ。
要するに、今まで鋳造したシェードのバリを削り取るのをやめてそのまま残します。
これまで同じ型から何個も複製していくなかで、オリジナルの原型の形になるように型抜き後に手を加えて調整してきました。
ところが最近はその行為自体にある種の違和感を感じ、型の摩耗は型の成長だと捉えるようになりました。
ありのままを受け入れるというか、それは素材や技法がもつ性質であり、副産物であり、轆轤目にも似た鋳込み型ならではの痕跡だと思うようになりました。
元々、量産するために型を使っているのではなく、型モノの可能性を追求するためにこの型による技法を選択しています。
工房の広さの問題で多くの型を保管することができないという理由もあり、シェードの型に関しては1つの種類に1つの型しかありません。(カップなどの小さい型は何個かあります。)
通常なら遠の昔に新しく型を取り直す頃かと思いますが、自分もそろそろ新しくするかどうか迷った末、既述のとおり同じ型を使い続けることの可能性にも惹かれています。
1個目と100個目では随分とバリも大きくなって、それまでの傷やへこみなどがレイヤーのように型に記憶として記録された痕跡もしっかりコピーされ、今後も更新されていくでしょう。
いち作家として、今後の方向性や価値観を再認識して示せるような展示会になればと強く思っています。」
ワークショップ中のステキな映像をクリエーターの末吉理さんが作ってくれました!
◎第一部
https://vimeo.com/576692933/e18b0fafec
アトリエtentento鹿又広祐さんのWSは、こどもたち自身が自分で描ける最大限の丸を描き、さらに次々描いた丸に顔を作るというもの。
「あ〜っ」と声を出しながら丸を描いたり、もちろん伝えた通りなんかにならなくて、自由奔放な出来上がり。でもそれらは紛れなくその子らしさが滲み出ていました。
彫刻家西浦裕太さんは、クラシック曲のカルメンをみんなで聴いて、そこから想像した景色やシーンをそれぞれが描くというもの。
すぐ描いちゃう子や、なかなか進まない子もいるけれど、最終的には自分の中から導き出した風景が表れて、同じ曲を聴いてもみんな違って実にユニーク。
将来、カルメンを耳にしたとき、体験した自由さ、人と違っても全然オッケーということをふわっと思い出してくれたらいいなあ。
小さなアーティストプロジェクトに賛同してくださった
土器典美さんが快く場所を提供してくださり、現代アートのギャラリーDEE'S
HALLで。天井高く開放的でお庭まである空間で子どもたちものびのび!典美さんが見守る姿があつよさんみたい、笑
でも確かにワークショップ中も、あつよさんがいました。
小さなアーティスト展がとっても厚みを増していて、感謝と感激です。