クラウドファンディング『ギャルリーワッツ オーナー川崎淳与 出版記念 「元気におかえりなさい」』が終了しました。
タイトル通りにいかなかったことがとてもとても残念ですが、この場づくりによって、川崎とワッツがどれだけ愛されていたかを知り、この21年の厚みを川崎とともに再確認できました。

闘病中、皆さまからいただいたメッセージを伝えながら、
「あつよさん、すごいね。みんなに愛されて幸せね」って言ったら、
「私ね、本当に全身全霊、ひとりひとり愛情をもって接したわ」と、それはブレのない凛とした返事でした。
なんなのだろう、この何とも言い表せない天性?の包容力はと、私は身内感抜きにして、川崎の神秘さを感じずにはおれません。

終了後にCAMPFIREから送られてきた詳細を見て、感動のあまり、まず私自身ひとしきり泣いた後、ひとりひとりのお名前を川崎の写真を前に伝えました。
「まあ!」「あらぁ」とか言い、それぞれの方との一コマを思い出しながら喜んでいる姿がはっきり見えました。
みなさまには感謝をお伝えしきれないほど私たち感動しております。

川崎は常々、「いいギャラリーにしよう。でないと、(お客様と作家はもちろん)『ワッツ』に申し訳ない」という言い方をしていました。
「ワッツに行くとワクワクする」「ワッツから学んだ」「ワッツで素敵な作家たちと出会った」「『あの』ワッツで…」などと、ワッツを特別に思ってくださる方がたが多く、川崎も私もワッツを通してたくさんの経験を得ました。
ですので、単なる箱でないワッツの存在力を感じています。

かつて、ご縁のあった所沢の保育園のこどもたちのアート展を10年間に渡り開催していました。
園内や公民館での発表会でなく、アーティストや感度の高いお客さまが訪れるギャラリーで発表することは、長い目でみたときに子どもたちにも親たちにも、その体験が感性をさらに開花させることに繋がるという川崎の考えのもとです。

子どものアート展は大人にも良い刺激になるので、またワッツの企画の中に復活させようと常々話していたところに、子どものアート教室をしている青年と川崎が出会い、初対面ながら意気投合しました。
5月の連休にはワッツの場を子どもたちにプレゼントしてアート展を開くということになっていましたが、コロナ禍で残念ながら中止になりました。

そのようなこともあり、ずっと川崎が望んでいた子どものアート展を実現させるために「小さなアーティストプロジェクト」を実行できることを嬉しく思います。
想像以上に多くの方の賛同があり、おもいきり開催できることを感謝申し上げます。だいたいのイメージはありますがこれから構想を煮詰めていきます。アーティストの方々へはご協力のご相談をさせていただくこともあると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

もともと、川崎へのエールメッセ―ジの受け皿として立ち上げたクラウドファンディングでしたが、どんどん金額が膨らむので、「すごいことになっている、どうしよう」なんて山さんに話したら、うたた寝していると思っていた川崎が「何回でもやればいいのよ、子どもたちのために」って言ったときには、「わ!いつでも仕事モード!!」と川崎のバイタリティを見せつけられました。(笑)

 コロナで疲弊しがちな空気感がある中、心の行き場となれるアートの力強さを実感しています。
 川崎の口癖、「人のために役に立てる自分でいたい。そして感謝して1日を笑って終わろう。でないと生きてきた甲斐が無い」。肝に銘じて、いい展をして紡いでいきたいと思っております。

ありがとうございました! ギャルリーワッツ 山本詩野


小さなアーティスト展「わ Wa ◯」2021.7/15 - 21に 

無事開催でき、大盛況に終わりました。

ワッツ募集の19名、アトリエtententoから20名の未就学児から高校生までが参加。絵、オブジェ、エッセイ、詩などみずみずしい感性があふれていました。みんなであつよさんになろう顔ハメも大人気。

「アートとクリエイションとユーモアが世界を変える!」これは間違いないでしょう。


ワークショップ中のステキな映像をクリエーターの末吉理さんが作ってくれました!

◎第一部

https://vimeo.com/576692933/e18b0fafec
アトリエtentento鹿又広祐さんのWSは、こどもたち自身が自分で描ける最大限の丸を描き、さらに次々描いた丸に顔を作るというもの。
「あ〜っ」と声を出しながら丸を描いたり、もちろん伝えた通りなんかにならなくて、自由奔放な出来上がり。でもそれらは紛れなくその子らしさが滲み出ていました。
彫刻家西浦裕太さんは、クラシック曲のカルメンをみんなで聴いて、そこから想像した景色やシーンをそれぞれが描くというもの。
すぐ描いちゃう子や、なかなか進まない子もいるけれど、最終的には自分の中から導き出した風景が表れて、同じ曲を聴いてもみんな違って実にユニーク。
将来、カルメンを耳にしたとき、体験した自由さ、人と違っても全然オッケーということをふわっと思い出してくれたらいいなあ。
小さなアーティストプロジェクトに賛同してくださった 土器典美さんが快く場所を提供してくださり、現代アートのギャラリーDEE'S HALLで。天井高く開放的でお庭まである空間で子どもたちものびのび!典美さんが見守る姿があつよさんみたい、笑
でも確かにワークショップ中も、あつよさんがいました。
小さなアーティスト展がとっても厚みを増していて、感謝と感激です。