今年87歳になる掛井五郎さんの展覧会『はりがね』が終わりました。ワッツで3回目でした。 純粋さ、愚かさ、滑稽さ、力強さ……五郎さんは、神に生かされ、喜びと苦悩の中、人生を営む人間を表現し続けていらっしゃいます。素材がブロンズになろうが、土になろうが、はりがねであろうが、人が生きるという模索がそこに表れているのです。「僕ほど具象の人はいない」と、誰のまねでもなく、自分が心で感じた「生」を毅然と作り続けている。目の前にある作品は、全て五郎さんそのものなのだ感じます。ここまで純粋に、厳しく、真摯に「生」と「自分」に向き合い続ける五郎さんに尊敬の思いです。
facebookへの更新で、途絶えてしまったブログ。2年ぶりに復活してみようかな。といいつつfbと連動したものですが。
今日は桜が散り始めた4月3日。
足を伸ばして埼玉のlinne(輪廻)さんへ。
https://www.facebook.com/pages/linne/440365109365278
空が怪しかったけど、出かけるときに選んだヴィヴッドピンクのスカートが雨女に情けをかけたらしい。
それはさておき、linneさんでは、ある画家の静物画をテーマにした展覧会中。5日が最終日でぎりぎり滑り込みセーフ。ディスプレイに店主の思い入れが伝わってくる。
目に留まった木工のコンポート。何度も冷静になって見たけれど、我家でのイメージや出番がわいてしまったから、しょうがない。
そして、今宵はときめきながら晩酌。
線的な表現と絶妙な曲線。縁をみても、仕事ぶりがよくわかる。
お行儀良すぎるものはあまり興味が無いのですが、このかたのはバランスが気持ちよい。
食卓はフラットだとつまらない。高低で余白が生まれる。そんな遊びが好きだから、決めて正解。
昨日、年配の作り手夫婦のアトリエに伺った。
いちじくを表現した石。形がいいスリップウェア。ポロックのポスターの額装方法にもこだわりを感じる。ところどころに置いてある小物は、妥協していない二人の世界観を物語っている。
自分の感性が、迷わずはっきりと選んだものが点在する空間は、本当に心地よい。
あ、コンポートの作家は高橋欣之さん。お会いしたことのないこの方とも不思議な縁があったことが今日発覚。それはまたいつかのお話で。
カタリナの日本初絵画展が始まりました。彼女との出会いは2年前の秋、リヨンに滞在していた時のこと。友人宅に飾ってあった小さな絵に目が留まりました。穏やかで心地よい存在感。私の関心に気づき、友人がパリに住む彼女のアトリエに連れて行ってくれたのです。チェロを学ぶ娘の演奏を添えてカタリナは私を迎え入れてくれました。その時、まだ陽は落ちていなかったのに静かにキャンドルが灯されていて、似た感性に嬉しくなったのを覚えています。
心惹かれるもの(作品)との出会いは、ときめきます。そこから繋がる人との出会いも自分を高めてくれます。
カタリナ展の空間に身を置きながら、さまざまな縁のめぐりあわせに改めて幸せを感じています。(A.K)
日付がぎりぎり変わってしまいましたが、
フランスでは5月1日はJour de muguet(すずらんの日)。
大切な人やお世話になった人にミュゲ(スズラン)を幸運のお守りとして贈るという習慣があります。今日は思いがけずミュゲをいただきました。お客様のあたたかい気持ちが嬉しかった。みなさまにもお福分けです。
街中に手ごろで気軽なビニール傘が目立ちます。この気軽さ…ちょっと要注意な気がします。
置き忘れたときに「ま、いいか」、壊れたときも「ま、いいか」、ひどいときはゴミ箱でもない
その場に捨てていく…
気軽だと大事にする気持ちが薄れていくようです。
些細なことかもしれませんが、日々の意識の積み重ねがその人の精神性になっていくのだと。
簡易なこと、気軽なことは悪いことではないけれど、使い分けが必要かなと思います。
お気に入りの傘は、ちょっぴり面倒になる雨の日を軽やかにしてくれる。
たかが傘、されど傘なのですよね。
今週20日まで開催中の「大和田里佳シルク展」。
彼女は20代で渡仏して10年。その間にリヨンで自分のオリジナルブランド「リカクチュール」を立ち上げ、頑張っています。私がリヨン滞在中にアパルトマンで開いたホームパーティに友人が彼女を連れてきました。さりげなくシルクジョーゼットを着こなしてチャーミングな印象。日本では早いうちからファッションに目覚め、自分のスタイルを模索し、渡仏してフランス人のエレガントさに触れた彼女の感覚がバランスよく感じれました。シルクの伝統を誇るリヨンから、リカクチュールの世界観をのぞいてみてくださいね。(A)
ただいま開催中の藤田圭子「amazing jewelry」展(4/13まで)が楽しい!
主役は、あの、そっけないプライスタグ。普段ならすぐにゴミ箱行きなのに、お洒落で人をときめかせるステージまでポーンっと上がっちゃってる。
これは藤田さんの感性によるもの。
繋ぐ部分をよけいな装飾でごまかすことなく、シンプルにまとめているところがいい。シンプルながら、実は、とっても大変な作業なのです。
大変なのに、大変なんですーって見えないモノほど、魅力がありますね。
チープな素材とエレガントな世界・・・このギャップは大人が身につけるからこそ、美しい遊びになるんだなあ。そしてそのギャップの可能性を知っている人じゃないと作れないのだと思います。
1日から始まったクリスチャンヌ・ペロション展。
ワッツ空間はやわらかな色彩に包まれています。
朝日新聞サイトdotで紹介されましたのでご覧ください。
そして実物を見にお出かけくださいね。
朝日新聞「dot」フォトギャラリー
http://dot.asahi.com/photos/photogallery/archives/2019/
春は心が躍る季節。なにか新しいことも始めたくなります。
ワッツもホームページをスマートフォンに対応できるようリニューアルして
ブログも始めてみようと思います。え?遅いって?(苦笑)
そしてギャルリーワッツのfacebookも作りましたのでそちらもよろしくお願い致します。
ワークショップ中のステキな映像をクリエーターの末吉理さんが作ってくれました!
◎第一部
https://vimeo.com/576692933/e18b0fafec
アトリエtentento鹿又広祐さんのWSは、こどもたち自身が自分で描ける最大限の丸を描き、さらに次々描いた丸に顔を作るというもの。
「あ〜っ」と声を出しながら丸を描いたり、もちろん伝えた通りなんかにならなくて、自由奔放な出来上がり。でもそれらは紛れなくその子らしさが滲み出ていました。
彫刻家西浦裕太さんは、クラシック曲のカルメンをみんなで聴いて、そこから想像した景色やシーンをそれぞれが描くというもの。
すぐ描いちゃう子や、なかなか進まない子もいるけれど、最終的には自分の中から導き出した風景が表れて、同じ曲を聴いてもみんな違って実にユニーク。
将来、カルメンを耳にしたとき、体験した自由さ、人と違っても全然オッケーということをふわっと思い出してくれたらいいなあ。
小さなアーティストプロジェクトに賛同してくださった
土器典美さんが快く場所を提供してくださり、現代アートのギャラリーDEE'S
HALLで。天井高く開放的でお庭まである空間で子どもたちものびのび!典美さんが見守る姿があつよさんみたい、笑
でも確かにワークショップ中も、あつよさんがいました。
小さなアーティスト展がとっても厚みを増していて、感謝と感激です。